金属加工業者の選定方法｜金属加工業者をお探しならBANTACへ！
金属加工には、切削、プレス加工、板金加工など様々な手法があります。一方で金属加工業者をお探しの方は加工方法についてはあまり詳しくなく、一体どのように金属加工の業者を選定したらよいか分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、金属の加工方法の種類と、金属加工業者の選定方法についてお伝えします。
金属加工の種類はさまざまです
金属の加工業者をお探しの方に分かりやすいよう、①形を作り出す金属加工、②付加価値を加える加工、の２つに分けて、代表的な金属加工の方法を紹介します。
①形を作り出す金属加工（除去加工・成型加工）
切削加工
旋盤やフライス盤、マシニングセンタなどの工作機械に加工物をセットして刃物を用いて削る加工方法です。少量～大量生産まで対応が可能な加工方法です。大まかに分けると旋盤は丸い（円筒）形状の加工に適しており、フライス盤やマシニングセンタは四角い形状や平面の加工に適した工作機械です。
研削加工
砥石を使って工作物を削る加工方法です。高速回転する砥石を工作物に押し当て、工作物表面を少しずつ削ります。切削加工などの最終仕上げとして使われることも多い加工方法です。
プレス加工
専用の金型で加工物を挟み圧力をかけて加工する方法です。大量生産に適した加工方法で、特に連続プレスでは短時間で何個もの加工を行うことができます。なお、プレス加工は専用の金型が必要なため、初期コストがかかります。
板金加工
金属の板（板金）を曲げたり、切断したり、穴を空けたりして目的の形状に仕上げる加工方法です。板を曲げることがこの加工法の基本であるため、比較的単純な形状の加工に適しています。板金加工は板金専門の加工業者で行うことがほとんどです。
溶接加工
加工する物同士を溶かして接着（溶接）する加工方法です。溶接専門の加工業者もいますが、板金加工の業者などが溶接を行うケースもあります。
鋳造加工
溶かした金属を型に流し込んで形を作る加工方法です。大量生産に向いており、複雑な形状や大きな部品も作ることができます。比較的安価で効率的な方法ですが、精度が出づらい加工方法であるため、精度が必要な個所は切削などで追加工を行うケースもあります。
鍛造加工
金属を打撃や圧力で変形させ、希望する形状やサイズに仕上げる加工方法です。加工物を繰り返し叩いて成形することにより金属の結晶が整うため強度に優れた工作物に仕上げることができます。プレス加工や鋳造加工と同様に専用の金型が必要です。大量生産に適した加工方法です。
②付加価値を加える金属加工
熱処理
金属を加熱または冷却し様々な性質を向上させる加工方法です。熱処理は焼入れ・焼戻し・焼なまし・焼ならしの4つの方法に分類でき、それぞれで固くなる・粘りが出るなど得られる特性が異なります。基本的には専門の熱処理業者が行います。
メッキ加工（処理）
金属の表面を別の金属の膜で覆う加工方法です。耐食性や見栄えを高めるために行われます。めっきにはニッケルやクロム、金などが使用されます。メッキの方式には、真空状態で行う乾式と水溶液の中で行う湿式の2種類があります。熱処理と同様に専門のメッキ処理業者が行います。
研磨加工
物体の表面を少しずつ削り落とすことで、表面の凹凸を滑らかにしていく加工方法です。
切削加工の最終仕上げにもよく活用される加工方法です。
アルマイト加工（処理）
アルミニウムに対して行う防錆処理です。メッキ処理と同様に耐食性や見栄えを高めるために行われます。メッキ処理との違いは、メッキは金属表面にメッキの皮膜が張り付いた状態となりますが、アルマイト加工ではアルマイトの皮膜が素材そのものに浸透した状態になります。この違いにより、得られるメリットも違ってきます。
金属加工には、「①形を作り出す金属加工」のみで済む場合と、「①形を作り出す金属加工」と「②付加価値を加える加工」の両方が必要な場合があります。
金属加工業者を選ぶポイント
次に金属加工業者を選ぶポイントをお伝えします。
依頼者が求める加工方法を得意としているか
金属加工業者を選ぶ最初のポイントは、依頼者が求める加工方法を得意としているかどうかです。上述のように「金属加工」と一口に言っても様々な加工方法があります。金属加工の業者の選定時にはホームページなどを確認し、業者の技術的な専門性や実績をしっかり確認すると良いでしょう。
サイズと数量
金属加工業者を選ぶ際に次に重要なポイントは、サイズと数量が対応可能かどうかです。例えば、切削加工を行う加工業者には、導入している機械設備やこれまでの加工実績を背景に、得意な加工サイズや数量があります。対応可能なサイズや数量についてはホームページに掲載しているケースも多くあります。不明点があれば、直接加工業者に確認すると良いでしょう。
一括で対応してくれるかどうか
金属加工業者を選ぶ最後のポイントは、一括で対応してくれるかどうかです。依頼者側が求める金属加工品を完成させるには、１つの金属加工方法だけでなく、複数の加工方法が必要なケースがあります。
例えば、金属部品を切削加工した後に精度を出すために研磨加工を行ったり、アルミ材を加工した後に防錆処理のためアルマイト処理を施すケースです。
複数の金属加工品を組み合わせる場合は、金属加工だけでなく組立作業も発生します。
そのような複数の加工方法が必要な場合は、それらを一社でまとめて対応してくれる業者を選定するとよいでしょう。
金属加工業者BANTECの紹介
金属加工業者をお探しでしたら、一度BANTECにご相談ください。弊社は設計から加工調達・製品検査まで一括で対応しており、お客様のご要望に沿った金属加工品を提供いたします。
当社が金属加工業者として選ばれている理由をお伝えします。
“窓口一つ”で様々な金属加工品の提供します
弊社は東京都大田区に拠点を置く切削加工を得意とする金属加工業者です。また、東京都大田区という町工場が密集するこの地域の強みを活かし、関連企業とのネットワークにより、切削加工や板金加工などの「形を作り出す金属加工」から、メッキ処理やアルマイト処理などの「付加価値を加える金属加工」まで“窓口一つ”でご提供します。
アルミ材（A5052）を切削加工（マシニング加工）とアルマイト処理を施した光学機器関連部品です。
切削加工（マシニング加工）＋放電加工と複数の金属加工方法で加工した複雑形状の精密ギアです。
１個からロット生産まで対応します
金属の試作品を得意としているため、１個から金属加工品をご提供します。また、弊社は中国を始めとした金属加工の協力工場とのネットワークがあるため、200個程度までの金属加工品のご提供が可能です。
難形状加工の依頼は金属加工業者冥利に尽きます
金属の切削加工では、特に難形状加工を得意としています。他の金属加工業者では対応が難しく断れられた難形状の金属加工品でも、弊社では対応が可能なケースが多くあります。
難形状加工品の一例です。形状が複雑で肉厚も薄く、多面加工（X軸Y軸Z軸A軸C軸）でチャッキングでの加工が出来ませんでした。その為、加工治具を工夫し多面からの３D加工で補って製作をしました。
金属加工品の品質を保証します
弊社のお取引先は、大手OA機器メーカーや電子機器メーカーの１次サプライヤ―が多く、高精度かつ高品質の製品を求められています。そのため弊社には、ノギス、マイクロゲージ、ピンゲージなどの検査器具や3次元測定や画像測定器などの一連の検査設備を取り揃えています。弊社で加工した金属加工品はもちろん、協力工場から納入された金属加工品についても弊社検査を行い、品質を保証してご提供します。
寸法検査の様子です。３次元測定器や画像測定器、各種ゲージ類などの各種検査機器を保有しており、全ての製品に対して自社内で寸法検査及び外観検査を実施しています。
金属加工品のことなら、金属加工業者のBANTECにお任せください
金属加工品に関してお困りのことがありましたら、BANTECにご相談ください。
今回は、金属加工業者をお探しの方に向けて、金属加工の種類や業者選定のポイントをお伝えしました。
金属加工品でお困りでしたら、お気軽に以下の窓口までご相談ください。
