アルミ・ヒートシンクの試作加工・小ロット生産
アルミヒートシンクの試作・小ロット生産
BANTECでは長年アルミ製品のCNCマシニング加工を行っています。寸法・幾何公差が厳しい製品を作り続けているなかで『ヒートシンク』の生産も行っております。複雑・高精度の製品を作る技術力があるからこそより精度が求められる 熱設計に必要なアルミ製のヒートシンクの製作が可能となっています。アルミ製ヒートシンク製作は是非とも弊社にご相談ください。短納期・低コストにてご対応いたします。
アルミヒートシンクとは?
アルミ製ヒートシンクとは、アルミニウムを素材として作られた部品で、電子機器や機械の部品から発生する熱を効果的に放散する役割を持ちます。特に、コンピューターのプロセッサーやLEDライト、電力変換装置など、熱を大量に発生する部品に取り付けられ、機器の冷却を促進します。
アルミニウムは軽くて加工しやすく、熱伝導率が比較的高いため、ヒートシンクに適しています。ヒートシンクにはフィン(突起)が多数ついており、これによって表面積を増やし、空気との接触を促進して、効率よく熱を逃がすことができます。
ヒートシンクの製作方法
ヒートシンクの製作方法はいくつかの手法があり、使われる材料や用途によって選ばれます。以下は、アルミ製ヒートシンクに一般的な製作方法です。
1. 押出成形(エクストルージョン)
- 概要: 最も一般的な製造方法で、アルミニウムを加熱して軟らかくし、金型を通して押し出すことで特定の形状に成形します。この方法は、単純なフィン構造のヒートシンクを大量に低コストで生産するのに適しています。
- 特徴:
- 高い熱伝導率
- コストが比較的低い
- シンプルなデザインに適している
2. ダイキャスト(鋳造)
- 概要: 溶けたアルミニウムを鋳型に流し込み、冷却して固める方法です。複雑な形状のヒートシンクを作るのに向いています。
- 特徴:
- 複雑な形状の製作が可能
- 高い設計自由度
- 生産効率が高いが、初期費用が高い(鋳型の作成が必要)
3. マシニング(切削加工)← BANTEC 対応加工方法
- 概要: アルミニウムのブロックをCNC(コンピュータ数値制御)機械などで削って、ヒートシンクの形状を作ります。小ロット生産や高精度が求められる場合に適しています。
- 特徴:
- 精密で複雑なデザインが可能
- コストは高め
- 小規模なプロトタイプやカスタムメイド製品に適している
4. 鍛造
- 概要: 高温に加熱されたアルミニウムを金型の間で圧縮し、形状を成形します。ヒートシンクの密度が高く、強度と熱伝導性に優れたものが作られます。
- 特徴:
- 高強度
- 高い熱伝導率
- 鍛造のため初期設備投資が必要
5. 金属積層造形(3Dプリンティング)
- 概要: 近年注目されている技術で、金属粉末を積層しながらレーザーで溶かし、ヒートシンクの形状を作ります。非常に複雑な形状のヒートシンクが作れますが、コストが高く、量産には向いていません。
- 特徴:
- 複雑な形状が可能
- 高精度のプロトタイプ製作
- コストが高い
これらの製造方法は、設計要件やコスト、製造規模によって使い分けられます。特に押出成形やダイキャストは、大量生産される製品でよく利用されますが、高精度な要求がある場合は、マシニングや3Dプリンティングなどが採用されることもあります。
その他 弊社のアルミ加工事例
旋盤加工品 OA機器シャフト | ダイカスト品の精度出し加工 | ジュラルミン加工 | 光学機器 試作部品 |
弊社は超複雑形状の部品を自社治工具を活かして五軸加工を実現いたします。寸法精度、幾何公差が厳しい案件の加工を図面通りに完成させることが可能です。放熱性を向上させるための黒アルマイト処理までも対応可能です。
アルミ製ヒートシンクの製作はバンテックにご相談下さい
バンテックはマシニングセンタを用いたヒートシンク生産の豊富な経験・実績があります。また、他社で断わられた難加工も弊社では加工できた多数の事例もあります。電子機器の熱設計にお困りの技術者様においては是非ともBANTECにヒートシンクの製作依頼をお願いします。大量生産の場合は中国・ベトナムに協力工場を保有しています。試作は日本、量産は海外といった形でのご協力も可能です。
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