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技術コラム

加工について

アルミ加工+アルマイト処理/金属加工のBANTEC〔バンテック〕


アルミ加工+アルマイト処理 /金属加工のBANTEC〔バンテック〕

硬質アルマイト処理

硬質アルマイト処理

(株)BANTECは大田区に本社を構える金属/試作加工を得意とする専門商社型メーカとなります。バンテックは創業以来大手電子機器メーカからの試作加工依頼が多くその中でもアルミ加工を得意としております。またアルミ加工に付加価値をもたらす『アルマイト処理(陽極酸化処理)』にも対応しております。アルマイトは製品の強度、耐熱性、意匠性をあげたり部品の価値をあげる表面処理方法となります。カラーアルマイト、硬質アルマイト、梨地アルマイトなど幅広く対応可能です。まずはお気軽にご連絡ください。

アルマイト処理とは

引用 NCネットワーク

アルミニウムは、合金の種類にもよりますが、比較的軟らかい金属です。そのため、軽くて加工しやすいなどの利点を持ちながらも、強度を必要とする機械部品などには使いづらいといった問題がありました。その点、アルマイト処理は、アルミニウムの硬度や耐食性などを向上させる効果があり、またその効果もある程度制御することができます。それにより、アルミニウムの用途は、機械部品などにも拡大しています。一般的にアルミニウムは錆びにくい金属といわれていますが、実はアルミニウム自体はイオン化傾向が高く、水や酸素など、さまざまな化学物質と反応しやすい性質を持っています。そのため空気に触れると、空気中の酸素と結びつき、薄い酸化皮膜を生じます。酸化アルミニウム(Al2O3)はアルミナとも呼ばれ、化学的にとても安定しているのが特徴です。そのため酸素はもちろん、液体や酸にも強く、それ以上の反応を起こしません。つまりアルミニウムは、特に処理を行わなくても、表面に生じた酸化皮膜の層が、内部を腐食から保護する性質を持っているのです。アルミニウムが錆びにくい金属として扱われるのは、このためです。このように、表面に自然に生じた皮膜により内部を保護する性質をもった金属を、不動態といいます。

 

アルマイト処理の種類

 

普通アルマイト 硬質アルマイト カラーアルマイト 梨地アルマイト

 

1. 普通アルマイト(硫酸アルマイト)

最も一般的なアルマイト処理で、硫酸溶液を使用して酸化皮膜を生成します。表面に均一な酸化被膜が形成され、耐食性や外観の改善に優れています。着色も可能で、装飾用途に広く使用されます。

2. 硬質アルマイト

硫酸アルマイトに比べて酸化皮膜が厚く、硬度が非常に高くなります。耐摩耗性や耐熱性が求められる部品に使用され、自動車や航空機の部品、工具、機械部品などに利用されます。表面が硬いため、摩擦や傷に強くなります。

3. 封孔処理(シール処理)

アルマイト処理後に行う処理で、酸化皮膜の微細な孔を封じることで、耐腐食性をさらに向上させます。硫酸アルマイトや硬質アルマイトの後に行われることが一般的です。封孔処理には蒸気封孔、水封孔、ニッケル封孔などの方法があります。

4. 着色アルマイト

硫酸アルマイトをベースに、酸化皮膜に染料を浸透させて着色する方法です。装飾性が高く、さまざまな色に仕上げることができます。自転車や家電製品など、見た目のデザインが重要な製品に使われます。

5. チタン処理アルマイト(アルミナイト)

チタンを含む特殊なアルマイト処理で、耐摩耗性や耐熱性がさらに高まります。航空宇宙産業や高温環境での使用が求められる部品に適しています。

6. ホウ酸アルマイト

ホウ酸を使用したアルマイト処理で、硫酸アルマイトと比べて皮膜の硬度は劣るものの、柔軟性が高い特性があります。導電性が必要な部品や、特定の環境条件下で使用される部品に適しています。

7. 硬質酸化チタンアルマイト

酸化チタンを混合した硬質アルマイトで、通常の硬質アルマイトよりもさらに耐久性があり、極めて高い耐食性と耐摩耗性を持つ処理です。

アルマイト処理の種類は、製品の用途や機能性に応じて最適なものを選択することが重要です。

アルマイト処理工程

治具への取り付け→前処理→アルマイト処理→封孔処理→水洗いといった工程となります。どの程度の膜厚とするか、どのような色合いにするかによって処理工程のレシピが違います。弊社ではアルマイト処理メーカと相談してお客様の意向に沿った『アルマイト処理』を実現いたします。特に治具へとの取り付け部は電極痕が残りますので事前に確認の上で治具位置を設定させていただきます。

 

アルマイトの効果とは??

アルマイト(陽極酸化)処理は、アルミニウムの表面に酸化皮膜を形成することで、さまざまな効果を得ることができます。主な効果は以下の通りです。耐食性の向上アルミニウム自体は酸化されやすい金属ですが、アルマイト処理によって形成される酸化皮膜は非常に安定しており、腐食から保護します。特に、湿気や塩分の多い環境下での耐久性が向上するため、屋外使用の製品や海洋環境での用途に効果的です。耐摩耗性の向上アルマイト処理による酸化皮膜は、硬度が高く、摩擦や摩耗に対する耐性が強化されます。硬質アルマイトでは特にこの効果が顕著で、工具や機械部品、自動車部品などで重要です。電気絶縁性アルマイト処理されたアルミニウムの表面は電気を通さない絶縁体になります。このため、電気回路や電子部品における安全性を高めるために使用されることが多いです。外観の美観性向上アルマイト処理によって表面が滑らかで美しい光沢を持つようになります。また、着色アルマイトを利用することで、さまざまな色彩の製品を作り出すことが可能です。装飾性が求められる製品、例えば家電や家具、自動車の外装部品などに利用されています。耐熱性の向上アルマイト処理によって生成される酸化皮膜は耐熱性が高く、高温環境下でも変質しにくくなります。航空機や自動車のエンジン部品、さらには工業用機械など、熱にさらされる部品にとって重要な効果です。防汚性とメンテナンスの容易さアルマイト処理された表面は、汚れや油脂がつきにくく、メンテナンスが容易です。特に封孔処理を行うことで、表面に形成された酸化皮膜の孔が閉じられ、汚れが入りにくくなるため、清掃性が向上します。生体適合性アルマイト処理は生体適合性が高いため、医療機器やインプラントなどに使用されることもあります。表面が滑らかで生体内でも安定しているため、安全性が高いとされています。

これらの効果により、アルマイト処理は自動車、航空機、建築、エレクトロニクス、家具、医療機器など、幅広い分野で使用される重要な表面処理技術となっています。

金属加工のBANTECバンテックについて

バンテックは上記の様にアルミ加工+アルマイト処理を非常に得意としています。『アルミ切削+アルマイト処理』の加工は是非とも弊社にお任せください。その他、ステンレス、鉄、ADC材においても多くの実績があります。マシニング加工、旋盤加工、板金加工の御依頼は下記お問い合わせからご連絡ください。お見積もりは順次対応させていただきます。

会社名 株式会社BANTEC(バンテック)
代表者名 代表取締役 番場岳志
住所 東京都大田区東蒲田2-12-3
TEL 03-6336-6822
FAX 03-6745-4844
資本金 300万円
設立 2011年5月
事業内容 金属の試作加工、量産加工、精密機器、光学機器、医療機器の切削加工、精密板金加工、三次元加工、製品開発支援(設計~製作)
真鍮材料加工 アルミ加工 ADC材の追加工 ABS加工
板金加工 OA機器部品 光学部品 医療機器
金属試作加工

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